ベタが好きな水質にする|タイ式ブラックウォーターの作り方
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「ベタを飼っているけど、どうも落ち着かない気がする…」
「水換え後や迎えた直後に、少し元気がないように見える」
「もっと自然寄りの落ち着いた環境にしてあげたい」
そんなふうに感じたことはありませんか?
ベタにとって、水はただ入っていればいいものではありません。水温、水質、光の入り方、反射、視界の刺激など、そういった環境の違いで、落ち着きやすさはかなり変わります。
そこでおすすめなのが、ブラックウォーターという考え方です。
ブラックウォーターは、水を汚すことではありません。落ち葉や樹皮などの植物由来成分によって、少し色のついた、自然寄りの水を作ることです。
この記事では、
- ブラックウォーターとは何か
- なぜベタと相性が良いと言われるのか
- 「タイ式」と呼ばれる考え方とは何か
- サカタのベタ ベタ発酵水を使った作り方
- 3〜5Lの基本的な使い方
- 10Lのベタ水槽で応用した実例
を、初心者の方にも分かりやすく丁寧に解説していきます。
ブラックウォーターは、何かを治すための“薬”ではありません。ですが、落ち着いて過ごしやすい環境を作るための選択肢として、かなり使いやすい方法だと僕は考えています。
ブラックウォーターとは?

ブラックウォーターとは、落ち葉や樹皮などの植物由来成分が水に溶け出し、淡い茶色〜琥珀色に見える水のことです。
ベタは「東南アジアの宝石」とも呼ばれる、美しい色彩と優雅なヒレが特徴の熱帯魚です。タイでは国魚として認定されるほど、文化的にも深く結びついています。
ただ、その見た目とは裏腹に、もともとの環境は意外と素朴です。
水田、用水路、落ち葉の多い止水域、植物が多い浅場。そうした場所では、水が完全な透明ではなく、少し色づいていることがあります。
ブラックウォーターの本質は、「茶色い水にすること」そのものではありません。
大事なのは、
- 光がやわらかく見える
- 水面やガラスの反射が強すぎなくなる
- 周囲の動きが見えすぎない
- 水槽全体の雰囲気が落ち着く
こうした変化によって、魚が受ける外部刺激を穏やかにしやすいことです。
つまりブラックウォーターは、単に色をつけるためではなく、落ち着きやすい環境の方向へ寄せるための考え方と言えます。
なぜベタにブラックウォーターが合うと言われるのか?

ベタは、透明でギラついた環境よりも、少し落ち着いた環境の方が安定しやすいと感じることがあります。
特に、
- 迎えた直後
- 水換え直後
- 移動後
- なんとなく元気がない時
- ヒレを閉じがちで、少し消耗していそうな時
こうしたタイミングでは、環境の刺激を減らす意味でブラックウォーターが使いやすいです。
それにより、ベタの体調を整えることができます。
ここでいう「体調を整える」とは、薬のように体に直接作用して治すという意味ではありません。
落ち着いて過ごしやすい環境を作ることで、余計な消耗を減らし、コンディションの安定をサポートする。
僕はその意味で使っています。
ブラックウォーターにすることで、
- 光が少しやわらかくなる
- 反射が穏やかになる
- 視界の刺激が少し減る
- 水槽全体の空気感が落ち着く
こうした方向に環境を寄せやすくなります。
ベタの様子を見ながら、「少し落ち着いた環境にしたいな」と思った時に、かなり使いやすい考え方です。
なぜ「タイ式」なの?

ブラックウォーターを作る方法はひとつではありません。乾燥したカタッパ葉をそのまま水槽に入れる方法もあります。
ただ、「タイ式」と呼んでいるのは、カタッパ葉だけに頼らず、複数の天然素材を使ってブラックウォーター環境を作る考え方です。
タイでは、ベタの原産地らしい自然素材を使いながら、水の雰囲気を整える考え方が昔からあります。
ここで大事なのは、「神秘的な特効法」みたいに考えることではありません。
むしろ家庭水槽では、
- 葉だけだと濃さがブレやすい
- 水槽内に葉が散らばりやすい
- どれくらい入れればいいか迷いやすい
ということがあります。
そこで複数素材をブレンドした抽出タイプを使うと、家庭水槽でも再現しやすく、使い方が安定しやすい。そこが、タイ式の考え方を現代の飼育で使いやすくしたポイントです。
ベタ発酵水に使っている5つの素材

サカタのベタ ベタ発酵水では、以下の5つの天然素材を使っています。
- カタッパの葉
- アカシアの樹皮
- ヤシの雄花
- マンゴスチンの皮
- 天然塩
ここでの考え方は、単一素材の強い作用を狙うことではありません。
複数の植物由来素材を使って、ブラックウォーター環境の雰囲気を作りやすくすることです。
それぞれの素材をざっくり言うと、こんな役割で考えています。
1. カタッパの葉

ブラックウォーターの代表的な素材です。水に自然な色合いを出しやすく、ベタ飼育でも最も知られている素材のひとつです。
2. アカシアの樹皮

樹皮系の素材ならではの落ち着いた雰囲気を作りやすく、水の印象に深みが出やすい素材です。
3. ヤシの雄花

タイらしい素材のひとつで、単体よりも他素材と合わせた時に、全体の雰囲気づくりに役立つと考えています。
4. マンゴスチンの皮

東南アジアらしい植物素材のひとつで、ブラックウォーターを“タイ式”の方向に寄せる要素として使っています。
5. 天然塩

ここでの天然塩は、塩浴濃度を作るためのものではありません。あくまで日常飼育を考えた中で、補助的に配合しているものです。
つまりベタ発酵水は、何か一つの“魔法成分”でどうにかするものではなく、複数の天然素材で落ち着いたブラックウォーター環境を作りやすくするための調整材です。
サカタのベタ ベタ発酵水で作るブラックウォーターの良さ

ブラックウォーターを作る方法として、乾燥したマジックリーフをそのまま水槽に入れるやり方は一般的です。
もちろんそれでもブラックウォーターは作れます。ただ、家庭水槽で続けて使うことを考えると、ティーバッグ式にはかなり分かりやすい良さがあります。
- 抽出液として先に作れる
- 水槽内に葉のカスが散らばりにくい
- 毎回の使い方が分かりやすい
- 濃さの調整がしやすい
- 初心者でも扱いやすい
つまり、サカタのベタ ベタ発酵水の良さは、ブラックウォーター環境を手軽に、再現しやすく作れることです。
また、現在の考え方として大事にしているのは、次の3点です。
- pHを狙って大きく動かすための製品ではない(pHは2.5-3.0くらいしか下がらない)
- 医薬品ではない
- 環境づくりの補助として使う
ブラックウォーターは「色がついたからOK」でも、「入れれば必ず良くなる」でもありません。でも、落ち着いて過ごしやすい方向に環境を寄せたい時には、かなり使いやすい方法です。
ブラックウォーターの作り方|基本は抽出してから入れる

サカタのベタ ベタ発酵水の使い方はとてもシンプルです。
おすすめの作り方
- カップや容器にティーバッグを入れる
- カルキ抜き済みの熱湯を注ぐ
- 約2時間抽出する
- 常温まで落ち着いたら、水槽へ少しずつ加える
3〜5Lの水槽なら、1袋が目安です。
濃いめにしたい場合は、抽出時間を長くして調整できます。以前のように「濃ければ良い」と考えるのではなく、色味と魚の様子を見ながら調整するのが基本です。
そのまま水槽へ入れる方法
- ティーバッグをそのまま水槽に入れる方法も可能です
- この場合は24〜48時間ほどかけて、ゆっくり色と成分が出ます
ただし、僕としては、まずは抽出してから入れる方法の方が使いやすいと思っています。理由は、濃さを見ながら調整しやすいからです。
抽出液の保存について
抽出液は無菌ではありません。保存条件によって状態が変化する可能性があるため、できるだけ作りたてを使うのがおすすめです。
保存する場合は、清潔なフタ付き容器を使い、直射日光と高温を避け、できるだけ早めに使ってください。
10Lのベタ水槽でもブラックウォーターはかなり良い雰囲気になる

ブラックウォーターというと、超小型容器や3〜5L前後のベタ水槽で使うイメージを持つ方も多いかもしれません。
でも実際には、10Lくらいのベタ水槽でも、ブラックウォーターはかなり相性が良いと感じています。
今回、32cm水槽に約10Lの水を入れ、石と浮草だけでシンプルにレイアウトしたベタ水槽を作ってみました。
透明な水のままでももちろん綺麗ですが、そこにサカタのベタ ベタ発酵水のブラックウォーター抽出液を加えると、水槽全体の雰囲気がかなり変わります。
- 光が少しやわらかく見える
- ガラスや水面の反射が強すぎなくなる
- 石や浮草の見え方が自然寄りになる
- ベタ水槽全体が落ち着いた空気感になる
10Lくらいの水槽は、超小型容器よりもレイアウトの自由度があり、それでいて管理もしやすい、かなり扱いやすいサイズです。
そこにブラックウォーターを合わせると、ベタ水槽としてかなり見栄えが良くなります。
10L水槽での実際の使い方

今回の水槽では、最初に石と浮草でシンプルにレイアウトを組みました。
その後、塩をひとつまみ、だいたい2〜3gほど加えています。
これは塩浴のためではなく、日常的に過ごす環境として考えたかなり薄い量です。サカタのベタ ベタ発酵水にももともと天然塩が少量入っていますが、今回は10Lの水量なので少し追加しています。
ブラックウォーター抽出液は、ティーバッグを容器に入れて熱湯を注ぎ、一晩(約12時間)抽出したものを使用しました。
このようにすると、3〜5L向けの基本的な使い方だけでなく、10Lクラスのベタ水槽でも応用しやすくなります。
「ブラックウォーターは超小型の容器だけのもの」というわけではなく、10Lでもかなり良い雰囲気になる。そこはかなり伝えたいポイントです。
動画で実際の雰囲気を見る
実際に10Lのベタ水槽をレイアウトして、ベタ発酵水でブラックウォーターにした様子は、こちらの動画でご覧いただけます。
ベタ以外の魚にも使えるの?

ここは誤解しやすいところなので、はっきり整理しておきます。
ブラックウォーターはベタ以外の魚にも“必須”ではありません。
ただし、規定量では大きな水質変化を起こしにくいため、光・反射・視界などの刺激を穏やかにしたい場合の選択肢にはなります。
つまり、
- 透明水より常に優れるという意味ではない
- 全部の魚に絶対必要という意味でもない
- 落ち着いた環境を作りたい時の選択肢として使える
このくらいに考えるのが自然です。
どんなタイミングで使いやすい?

ブラックウォーターは、常に使わなければいけないものではありません。
ただ、次のようなタイミングではかなり使いやすいです。
- 新しくベタを迎えた直後
- 水換え後に少し落ち着かせたい時
- 移動後・水槽変更後など、環境変化が大きい時
- 少し元気がない、ヒレを閉じがち、色が薄い気がする時
- 透明な水槽が刺激的に感じる時
つまり、「少し環境を落ち着いた方向へ寄せたいな」と思った時に使いやすいです。
まとめ|ブラックウォーターは“落ち着く環境づくり”の選択肢
ブラックウォーターは、単に水を茶色くすることではありません。
光・反射・視界などの刺激を穏やかにして、ベタが落ち着いて過ごしやすい方向に環境を寄せる。
それが、本質です。
サカタのベタ ベタ発酵水は、
- 複数の天然素材を使ったティーバッグタイプ
- 抽出しやすい
- ゴミが散らばりにくい
- 濃さの調整がしやすい
- 3〜5Lの基本用途だけでなく、10L水槽でも応用しやすい
という使いやすさがあります。
ブラックウォーターを試してみたいけれど、葉をそのまま入れるよりもっと扱いやすい方法がいい。
そんな方には、かなり使いやすいと思います。
ベタを長く、美しく、そして落ち着いた環境で飼っていきたい方は、ぜひ一度取り入れてみてください。
