初心者がベタを迎え入れるときは注意!おすすめの水質はブラックウォーター

初心者がベタを迎え入れるときは注意!おすすめの水質はブラックウォーター

お店で見かけたベタ、あの鮮やかな色やヒラヒラしたヒレに惹かれて、つい連れて帰りたくなりますよね。

通販でも手軽に買えるようになって、「初めてベタを飼う」という方が増えています。

でも、家に着いてからこんな経験をすることがあります。

  • 思ったより元気がない

  • 水槽の底でじっとして動かない

  • ごはんを食べない

  • ヒレが閉じている

せっかくお迎えしたのに、なんだか調子が悪そう…。「自分の飼い方が悪いのかな?」と不安になりますよね。

実はこれ、ほとんどの初心者が通る道です。でも心配いりません。多くの場合、原因は「環境の変化(=水質の違い)」なんです。

なぜベタはお迎え直後に調子を崩すのか

お店やブリーダーの水と、あなたの水槽の水はまったくの別物です。

  • 水温

  • pH(酸性・中性・アルカリ性の度合い)

  • ミネラル量

  • 塩素や残留物の有無

これらがほんの少し違うだけでも、ベタには大きなストレスになります。

特に、輸送後や環境の変化で弱っている個体は、「ヒレを閉じる」「呼吸が早い」「泡巣を作らない」といった反応を見せます。

さらに、輸送中や店頭での管理ではストレスが重なり、体内のバランス(免疫・消化・呼吸)も崩れていることが多いんです。

そんなときに“ただカルキ抜きをした水”や“pHの違う水”に急に入れてしまうと、追い打ちをかけるように調子を崩してしまうのです。

そんな時におすすめなのが「ブラックウォーター」

ベタが生まれ育った原産国(タイなど)の川や田んぼの水は、実は“透明な水”ではありません。

落ち葉や木の実、樹皮などから溶け出した天然成分によって、紅茶のような茶色の水(=ブラックウォーター) になっています。

このブラックウォーターには、ベタにとって理想的な成分がたっぷり含まれています。

ブラックウォーターがベタに良い理由5つ

① 抗菌・抗真菌作用で病気を防ぐ

落ち葉や樹皮に含まれる「タンニン」や「フラボノイド」には、自然の抗菌効果があります。これが水を弱酸性に保ち、カビや細菌の繁殖を抑えます。

特に輸送後のベタは免疫が下がっているため、尾ぐされ病や白点病などの感染症が起こりやすいですが、ブラックウォーターはその予防に役立ちます。

② ストレスを軽減し、落ち着いた行動に

ブラックウォーターの色には、“リラックス効果”もあります。

水面が少し暗くなることで、外部の刺激(光や影、動き)をやわらげ、ベタが安心して過ごせる環境になります。

これはちょうど、人間でいう“薄暗い部屋で落ち着く”のと同じ。ストレスホルモンを抑え、自然体の行動(泡巣作り、エサへの反応など)が戻ってきます。

③ 免疫力を高め、回復を促す

ブラックウォーターにはフラボノイドやポリフェノールなど、植物由来の抗酸化成分が含まれています。

これらは細胞の酸化を防ぎ、自然治癒力を高めます。実際、弱っていたベタが数日で元気を取り戻したり、ヒレの裂けが治ってくるケースも多くあります。

④ 発色を美しく保つ

ブラックウォーターの弱酸性環境は、ベタの体色を鮮やかに見せる効果もあります。

タンニンによって水がわずかに茶色くなることで、青や赤の発色がより深く見えるようになります。

また、健康な粘膜とヒレが保たれるため、光の反射が強くなり“テラテラと輝く”印象になります。

⑤ 傷の治りが早くなる

天然成分が持つ抗炎症作用により、ヒレ裂けや口の小さな傷の回復が早まります。特に輸送中に擦れたり、瓶の中で暴れてしまった個体には効果的です。

ブラックウォーターの作り方は簡単!

「そんなに良いなら、どうやって作るの?」と思いますよね。
実はとても簡単です。

🔹 一般的な方法:マジックリーフを使う

乾燥したカタッパの葉(マジックリーフ)を、そのまま水槽に入れるだけでもブラックウォーターになります。

ただし、初心者の方には少し扱いが難しい点もあります。

  • 葉のサイズや質によって抽出の濃さがバラつく

  • 濃くなりすぎるとpHが下がりすぎる

  • 水槽内に葉のカスが散らばりやすい

なので、より安定して安全に使うなら、天然素材をブレンドした「リーフパックタイプ」 がおすすめです。

🔹 タイ式ファームレシピのリーフパック(サカタのベタ)

僕が繁殖や新しい個体の受け入れ時に使っているのが、この「ベタ発酵水(タイ式ファームレシピ)」です。

原料 主な成分 効果
・ターミナリア・カタッパの葉 タンニン 抗菌・抗炎症、ヒレの傷の回復
・アカシア・カテチュー樹皮 高濃度タンニン 水を弱酸性に保つ
・ヤシの雄花 フィトケミカル 免疫力と体力の維持
・マンゴスチンの皮 抗菌・抗真菌成分 白カビ・尾ぐされ予防
・天然岩塩 ミネラル 浸透圧調整・ストレス緩和

 

この5つをブレンドすることで、抗菌・免疫・回復・発色・安定のすべてをサポートできます。

使い方(初心者でも簡単)

  1. コップに1袋入れて熱湯を注ぐ

  2. 約1時間おいて常温になるまで待つ

  3. 水槽に入れる(1袋で約3〜5Lが目安。しかし1日や一晩おいたりして抽出時間を伸ばせば、1袋10Lほどの水槽にも対応します。多頭飼いの場合も抽出した発酵水を分けて使用できます。)

紅茶のような色になったらOK。抽出液を少しずつ加えて、ベタの様子を見ながら調整します。最初から濃い色にする必要はありません。

詳しい使用方法は、YouTubeから確認できます。

実際の効果(僕の体験談)

輸送直後でヒレが閉じていた個体や、元気がなかった個体にこのリーフパックを使うと、翌日には泳ぎが軽くなり、2日後には泡巣を作るようになりました。

他にも、ヒレがボロボロだった子が2週間ほどで新品のように再生したケースもあります。

自然素材だけでここまで回復するのは、ブラックウォーターの力以外に説明がつきません。

よくある質問

Q:水が黒くならないけど大丈夫?
→ 大丈夫です。ブラックウォーターという名前ですが、実際は“紅茶のような茶色”が理想です。

Q:フィルターと併用してもいい?
→ 問題ありません。ただし「活性炭フィルター」は避けましょう。タンニンなどの良い成分まで吸着してしまいます。スポンジフィルターやセラミックろ材フィルターがおすすめです。

Q:濃さはどれくらいがいい?
→ 元気があれば、最初は薄めから始めましょう。元気がないときは濃いめにすることで回復が早まる場合があります。

まとめ:お迎え初日こそ「水」が大事

ベタをお迎えしたとき、一番大事なのは「水(水質と水温)」です。

環境の変化に弱いベタにとって、最初に入る水がどんな状態かで、その後の健康が大きく変わります。

ブラックウォーターは、自然の葉や樹皮の力で弱ったベタを落ち着かせ、回復へと導いてくれます。僕は、どんなベタでもまず最初の数日は必ずブラックウォーターで飼います。それだけで“その後の安定感”がまったく違うからです。

もしあなたがこれからベタを迎えるなら、まずは「水」を整えてあげてください。

そして、その水を作る最も簡単な方法が、

👉 天然リーフパック(ベタ発酵水 タイ式ファームレシピ) です。

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