
【初心者のベタの飼い方】水質と水温のみ注意!最初の週で全て決まる
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ここでは初めてベタをお迎えする方が、最も注意しなくてはいけない
『水質と水温』
に絞って、詳しく説明します。
ベタのキラキラしたヒレ、ゆったり泳ぐ姿、たまらないですよね。でも、
「買ってきたけど元気がない。」
「底でじっとして動かない。」
「ヒレが閉じてる…あ、ちょっと裂けてる。」
なんてことが、意外と多いのです。
実は、原因のほとんどが “水の状態”。
エサでもなく、相性でもなく、まずは“水”です。でも安心してください。やることはとてもシンプルで、
「水温」と「水の質(ブラックウォーター)」
の2つだけ守ればOKです。特に迎え入れる最初の週は注意してください。
Step1:まずは“あたたかい水”を準備しよう
ベタは「熱帯魚」です。つまりあたたかい国の魚。タイやカンボジアの田んぼや水路で暮らしています。だから、冷たい水は大の苦手です。
✅ 理想の水温
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26〜28℃がベスト
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25℃を下回ると…食欲が落ちる、動かない、ヒレが閉じる、などのサインが出ます。特に急激な水温の変化があった場合。
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夏場は30℃くらいまでなら大丈夫です。急激な水温の変化、特に冷えには注意しましょう。
ポイント:ヒーターは必ず入れよう!
ベタは強い魚ですが、「強い=寒さに強い」ではありません。小型のヒーターでも十分です。温度計も一緒に入れて、毎日チェック。
🌡️ 「ヒレが閉じてるな」と思ったら、まず水温を確認するのが基本です。
Step2:ブラックウォーターで“落ち着ける水”を作ろう
新しいお家(=水槽)に来たばかりのベタは、すごく神経質。移動の疲れや環境の変化でストレスがたまっています。そんなときにおすすめなのが、ブラックウォーターです。
🌿 ブラックウォーターってなに?
「ブラック」といっても真っ黒ではなく、紅茶のような茶色い水のこと。
マジックリーフ(ターミナリア・カタッパの葉)などの植物から出るタンニンやフラボノイドという天然成分でできています。
ベタの原産地タイでも、自然の水はこの色なんです。
🌸 ブラックウォーターの良いところ
1️⃣ 水がやさしい(弱酸性)
→ 日本の水道水は(カルキ抜きをした後でも)少し硬いけど、ブラックウォーターはベタにやさしい柔らかい水質にしてくれます。
2️⃣ 病気を防ぐ
→ タンニンには抗菌作用があり、水カビや尾ぐされ病の予防になります。
3️⃣ ストレスを減らす
→ 少し暗い水の色で落ち着き、驚きにくくなります。
4️⃣ 発色をきれいにする
→ フラボノイドが血流をよくし、色が濃く美しくなります。
5️⃣ ヒレや体の傷の回復を助ける
→ 輸送中についた小さな傷も自然治癒しやすくなります。
☕ かんたんなブラックウォーターの作り方
初心者の方にいちばんおすすめなのが、ティーバッグ式の天然リーフパック。僕が使っている「サカタのベタ|ベタ発酵水(タイ式ファームレシピ)」もそのタイプです。
作り方(とっても簡単)
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カップに1袋入れて熱湯を注ぐ
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1時間ほど置いて、常温まで冷ます
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紅茶のような色になったら、水槽に入れる(1袋で約3〜5L。しかし1日や一晩おいたりして抽出時間を伸ばせば、1袋10Lほどの水槽にも対応します。多頭飼いの場合も抽出した発酵水を分けて使用できます。)
これだけで、自然に近い優しいブラックウォーターができます。
☕ 水槽に直接リーフを入れるより、こうして抽出してから入れる方が、濃さを調整しやすくて安心です。
🧂 天然岩塩入りなら、さらに安心!
実は僕の商品(ベタ発酵水)には、天然岩塩も入っています。
「塩って入れていいの?」と驚く方もいますが、ベタにとってはとても良いものなんです。
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浸透圧を整えて、体の調子を安定させる
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ストレスを和らげる
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輸送疲れからの回復を助ける
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稚魚や弱った魚のサポートにも◎
ほんの少量なので、魚や水草にも優しい自然な濃度です。
サカタのベタ|ベタ発酵水(タイ式ファームレシピ)が優れている理由
市販のマジックリーフは、乾燥した葉っぱをそのまま袋に入れたものが多く、品質にもばらつきがあります。
さらに、マジックリーフだけでは抽出できる成分が限られているため、ベタにとって理想的なバランスの水質を作るのは難しいのです。
僕が作っている「ベタ発酵水(タイ式ファームレシピ)」は、タイの養殖家が実際に使う5つの天然素材をブレンドした“再現型ブラックウォーター”です。抽出バランスと濃度安定性にこだわり、初心者でも失敗しません。
🌿 配合されている5つの天然素材とその役割
原料 | 主な成分 | 役割・効果 |
---|---|---|
・ターミナリア・カタッパの葉(マジックリーフ) | タンニン | 抗菌・抗炎症・ヒレ裂けの回復促進 |
・アカシア・カテチュー樹皮 | 高濃度タンニン | pHを弱酸性に保ち、水質を安定化 |
・ヤシの雄花 | フィトケミカル | ストレスをやわらげ、免疫力を高める |
・マンゴスチンの皮 | 抗菌・抗真菌成分 | 白カビ・尾ぐされ予防。健康維持に効果的 |
・天然岩塩 | ミネラル | 浸透圧調整・体力回復・輸送疲れの軽減 |
この5つが“自然の浄化作用”を作り出し、ベタが本来暮らしていたタイの田園の水を再現します。
☕ なぜ発酵なのか?
発酵によって植物の細胞壁が分解され、タンニン・ポリフェノール・フラボノイドなどの有効成分がより溶け出しやすくなります。
つまり、抽出効率が良く、短時間で濃く安定したブラックウォーターが作れるのです。
ステップ3: 水合わせのやり方(ここを間違える人が多い)
水質と水温ができたら、いよいよベタをお迎え。でも、ここで焦って袋のまま入れると失敗します。
正しい水合わせの方法
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袋のまま水槽に浮かべる(10〜15分)→ 温度を合わせる
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コップなどで水槽の水を少しずつ袋に入れる(5分ごとに1/4ずつ)
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20〜30分かけてゆっくり慣らす
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最後にベタだけを網で移す(袋の水は入れない)
これで、水温ショック・pHショックを防げます。
🍽️Step 4:エサは「少なめ」ではなく「様子を見ながら」
初心者の方がよく迷うのが「エサの量」。“少なめ”と書かれていることもありますが、正確には「少なめではなく、状態を見ながら調整する」のが正解です。
✅ 基本ルール
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最初の2〜3日は環境に慣れるまで食欲が落ちることがある
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食べ残しがある場合はスポイトで取り除く(腐敗防止)
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元気になってきたら1日2回、2〜3粒ずつからスタート
🐟 元気で泡巣を作るようになったら、食欲が安定してきた証拠。食べる量を少しずつ増やしていきましょう。
☀️ Step5:最初の1日は「何もしない」が大事
迎え入れた当日は、
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照明を少し暗めに
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人の動きを少なく
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エサは少なめ(食欲が出てから)
静かに過ごさせてあげましょう。1〜2日経つと、自分の場所を覚えて動きも出てきます。
ベタを元気に育てたいなら、最初の1週間がすべて。ヒーターで水をあたため、ブラックウォーターでやさしい水質にするだけで、ヒレは立ち、色は深くなり、泡巣を作り、食欲も戻ります。
焦らなくて大丈夫。水を整えれば、ベタは必ず自分の力で元気になります。
「きれいな水を作ること」は、ベタにとっての“最高の薬”です。
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