グッピーやネオンテトラにブラックウォーターはあり?研究から見るカタッパの葉・マジックリーフの効果
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今回の記事は「グッピーやネオンテトラにブラックウォーターはありなのか?」というテーマで、カタッパの葉、いわゆるマジックリーフに関する研究報告をもとに、
「ブラックウォーターは良いのか?何の意味があるのか?」
について考えていきます。
ブラックウォーターやマジックリーフというと、ベタ飼育のイメージが強いかもしれません。しかし、調べてみると、グッピーやネオンテトラなど、ベタ以外の観賞魚でもカタッパの葉を使った研究報告があります。もちろん、これは「入れれば必ず良くなる」という話ではありません。研究は一定条件での報告であり、家庭水槽で同じ結果が出ると証明されたものではないからです。
それでも、カタッパの葉はただ水を茶色くするだけの葉っぱではなく、観賞魚の水環境づくりに関係する植物由来の素材として、かなり面白い存在だと感じています。
この記事では、グッピーとネオンテトラの研究内容をできるだけ分かりやすく整理しながら、サカタのベタのマジックリーフティーバッグの考え方についても紹介します。
- グッピーにブラックウォーターはありなのか
- ネオンテトラにマジックリーフは使えるのか
- カタッパの葉を使った研究で何が報告されているのか
- マジックリーフはただの色水なのか
- サカタのベタのマジックリーフティーバッグがどんな人に向いているのか
結論:グッピーやネオンテトラにブラックウォーターは「あり」。ただし必須ではありません
最初に結論から言うと、グッピーやネオンテトラにブラックウォーターは「あり」だと思います。ただし、それは「必ず必要」という意味ではありません。透明な水でも、きちんと管理すればグッピーもネオンテトラも飼育できます。
大切なのは、ブラックウォーターを薬のように考えないことです。カタッパの葉を入れれば病気が治る、必ず繁殖する、必ず体色が良くなる、というものではありません。水温、水質、餌、魚の数、ろ過、換水、ストレスの少ない環境など、基本的な飼育管理がまず大切です。
そのうえで、マジックリーフは「水環境づくりにこだわる人のための素材」として使うと、とても面白いと思っています。自然な琥珀色の水にしたい人、魚が落ち着きやすい雰囲気を作りたい人、繁殖や水質の変化にも気を遣いながら飼育したい人には、試してみる価値があると思います。
ブラックウォーターとマジックリーフとは?

ブラックウォーターとは、落ち葉や枝、植物由来の成分などが水に溶け出し、茶色や琥珀色に色づいた水のことです。
アクアリウムでは、カタッパの葉、流木、ピート、ヤシャブシの実などを使って、ブラックウォーター風の水を作ることがあります。

カタッパの葉は、熱帯魚飼育ではマジックリーフやインディアンアーモンドリーフとも呼ばれています。水に入れると茶色い成分が溶け出し、自然な雰囲気の水になります。ただし、濃ければ濃いほど良いわけではありません。魚種によって合う水質は違うので、適度な濃さで使うことが大切です。
サカタのベタでは、カタッパの葉をティーバッグ式にした「マジックリーフティーバッグ」を販売しています。
葉をそのまま水槽に入れる方法もありますが、葉の大きさや状態によって、どれくらい成分が出るのか分かりにくいことがあります。ティーバッグ式なら、先に抽出液を作って、色や濃さを確認しながら水槽に加えることができます。
グッピー研究1:成長・繁殖・水質に関する報告

まず紹介したいのは、グッピーの成長・繁殖・水質に関する研究です。この研究では、平均体長2.78cm、平均体重0.785gのグッピーを使い、普通の水槽と、カタッパの葉を入れた水槽を40日間比較しています。
- 対象:平均体長2.78cm、平均体重0.785gのグッピー
- 比較:普通の水槽と、カタッパの葉を入れた水槽
- 期間:40日間
- 見た項目:成長、餌の利用効率、繁殖成績、水質
- 報告:カタッパ葉を入れた水槽で、成長や繁殖成績が高かった
この研究では、カタッパの葉を入れた水槽で、体長の増加、体重の増加、餌の利用効率、成長率、繁殖成績が高かったと報告されています。繁殖に関しては、カタッパの葉を入れた水槽では繁殖が2回起こり、合計21匹の稚魚が生まれたのに対して、対照区では繁殖が1回で7匹だったとされています。
水質についても、カタッパの葉を入れた水槽ではpHが大きく崩れることはなく、濁りは対照区より低かったと報告されています。つまり、この研究では、カタッパの葉を入れたことで水が不安定になったというより、グッピーが飼育できる範囲の水質を保ちながら、濁りが抑えられた可能性がある、という内容です。
この研究はとても興味深いですが、「カタッパの葉を入れれば必ずグッピーの繁殖が増える」と証明するものではありません。家庭水槽では、水量、水温、水質、餌、魚の状態、オスとメスの比率などが違います。あくまで、一定条件の研究でこういう変化が報告された、という見方が大切です。
それでも、カタッパの葉を入れた水槽で、成長・繁殖・水質に良い変化が見られたという報告は、グッピーにブラックウォーターを使う意味を考えるうえでかなり参考になります。グッピーは透明な水でも飼える魚ですが、水環境づくりにこだわりたい人にとって、マジックリーフは面白い選択肢になると思います。
グッピー研究2:体色・行動・血糖値に関する報告

次に、別のグッピー研究です。こちらは成長や繁殖ではなく、体色、行動、血糖値を調べています。魚の血糖値は、ストレス反応を見る指標として使われることがあります。
- 対象:グッピー
- 水量:各処理区10L
- 比較:普通の淡水と、カタッパ葉水を混ぜた水
- 条件:淡水100%、淡水75%+カタッパ葉水25%、淡水50%+カタッパ葉水50%、淡水25%+カタッパ葉水75%、カタッパ葉水100%
- 見た項目:体色、行動、血糖値、水質など
この研究では、カタッパ葉水100%の区で体色の評価が最も高く、73.93%という数値が報告されています。また、血糖値は普通の淡水100%の対照区で最も高く、24.11mg/dLだったとされています。さらに、カタッパ葉水によって、行動反応にも変化が見られたと報告されています。
ここで大切なのは、「カタッパの葉は色を良くする薬です」と言わないことです。体色には、遺伝、餌、光、水質、ストレス、健康状態など、さまざまな要素が関係します。マジックリーフを入れれば必ず体色が良くなる、という話ではありません。
ただ、飼育水の環境を変えることで、魚の体色の見え方、行動、ストレス指標に関係する可能性があるという点は、かなり面白いと思います。つまり、カタッパの葉はただ水を茶色くするだけではなく、魚の環境反応に関係する素材として研究されている、ということです。
ネオンテトラ研究:袋に入れたカタッパ葉粉末を水に浸す方法

次に、ネオンテトラの研究です。これは、サカタのベタのマジックリーフティーバッグと考え方がかなり近い内容です。なぜなら、この研究では、カタッパ葉を粉末にして、それを袋に入れて水に浸す方法が使われているからです。
- 対象:1〜2cmのネオンテトラ
- 期間:70日間
- 比較:カタッパ葉濃度0ppm、250ppm、500ppm、750ppm
- 方法:カタッパ葉粉末を袋に入れて水に浸す
- 見た項目:生存率、成長、体色、血糖値、水質
- 報告:500ppmで体色、特に緑〜赤系の色に良い変化が見られた
この研究では、生存率には大きな差はありませんでした。つまり、カタッパの葉を入れたから生存率が劇的に上がった、という研究ではありません。一方で、成長には影響があり、500ppmで体色、特に緑から赤系の色の質に良い変化が見られたと報告されています。
さらに、血糖値についても調べられています。血糖値は魚のストレス反応を見る指標として扱われることがあるため、カタッパ葉を使った水が、ネオンテトラの環境反応に関係する可能性を考えるうえで興味深い内容です。
この研究から分かるのは、カタッパの葉は「魚を死ななくする魔法」ではないけれど、成長、体色、血糖値、水質のような、観賞魚のコンディションに関係する項目で変化が出る可能性があるということです。
ネオンテトラ研究がサカタのベタの商品と相性が良い理由

ネオンテトラ研究で特に面白いのは、カタッパ葉粉末を袋に入れて水に浸す方法が使われている点です。これは、サカタのベタのマジックリーフティーバッグと考え方がかなり近いです。
一般的なマジックリーフは、葉をそのまま水槽に入れて使うことが多いです。それも一つの方法ですが、葉の大きさ、厚み、状態によって、どれくらい成分が出るのか分かりにくいことがあります。また、小型水槽では、葉をそのまま入れると場所を取ったり、見た目が気になったりすることもあります。
サカタのベタのマジックリーフティーバッグは、カタッパの葉をティーバッグ式にすることで、抽出してから使いやすくした商品です。先に抽出液を作り、水の色や濃さを見ながら水槽に加えることができます。そのため、ベタ水槽はもちろん、グッピーやネオンテトラのように水環境に気を遣いたい魚にも使いやすいと考えています。
また、元々のタイの水道水(pH7後半)は、使用目安(水量20L-30Lで1袋)で使用した場合、pH0.2-0.3くらい下がります。
グッピーに使うならどう考える?

グッピーにマジックリーフを使う場合は、「弱酸性ブラックウォーターにするため」というより、水環境づくりの一つとして考えるのが良いと思います。グッピーは透明な水でも飼えますし、一般的には中性から弱アルカリ寄りの水でも飼育されることが多い魚です。
ただし、今回紹介した研究では、カタッパの葉を入れた水槽で成長や繁殖、水質に良い変化が報告されています。また、別の研究では体色や行動、血糖値に変化が見られたとされています。つまり、グッピーにとっても、カタッパの葉が水環境に何らかの影響を与える可能性はあると考えられます。
グッピーに使うなら、濃いブラックウォーターにする必要はないと思っています。透明な水をベースにしながら、自然な琥珀色の水にするくらいが使いやすいと思います。繁殖や水質の変化に気を遣いたい人、水槽の雰囲気を自然寄りにしたい人には、試してみる価値があると思います。
ネオンテトラに使うならどう考える?

(ちなみに、僕はモーリー系にもブラックウォーターを使用しています↑)
ネオンテトラは、グッピーよりもブラックウォーターや落ち着いた水の雰囲気と相性が良い魚だと思います。水草水槽や暗めのレイアウトでは、ネオンテトラの体色がきれいに見えやすく、自然な琥珀色の水とも相性が良いです。
今回紹介したネオンテトラ研究では、カタッパ葉粉末を袋に入れて水に浸し、成長、体色、血糖値、水質などが調べられています。生存率に大きな差はなかった一方で、成長や体色、血糖値に変化が見られたという点は、とても興味深い内容です。
ただし、こちらも「必ず体色が良くなる」とは言いません。ネオンテトラの体色には、餌、照明、背景、水草、ストレス、健康状態など、いろいろな要素が関係します。マジックリーフは、その中の一つとして、水環境の雰囲気を整える素材と考えるのが自然です。
ブラックウォーターは必須ではない。でも、こだわる人には試してほしい

グッピーにもネオンテトラにも、ブラックウォーターは必須ではありません。透明な水でも、きちんと管理すれば飼育できます。水温、水質、餌、換水、魚の数、ろ過、ストレスの少ない環境。これらの基本管理がまず大切です。
では、なぜマジックリーフを使うのか。僕は、マジックリーフは「必須アイテム」ではなく、「水環境づくりにこだわる人のための素材」だと思っています。ただ透明な水で飼うのではなく、魚が落ち着きやすい自然な雰囲気を作りたい人、繁殖や水質の変化にも気を遣いながら飼育したい人、魚の体色や行動、ストレスに関係する環境づくりまで考えたい人には、試してみる価値があると思っています。
マジックリーフは万能薬ではありません。病気を治すものでも、必ず繁殖させるものでも、必ず体色を良くするものでもありません。でも、ただ水を茶色くするだけの葉っぱでもないと考えています。研究報告と実際の飼育経験の両方を見ながら、魚が落ち着きやすい水環境を作るための植物由来素材として使うのが、サカタのベタの考え方です。
サカタのベタのマジックリーフティーバッグについて

サカタのベタのマジックリーフティーバッグは、カタッパの葉をティーバッグ式にした商品です。葉をそのまま水槽に入れるのではなく、先に抽出してから使いやすいようにしています。
5gを20〜30L前後に使う設計で、自然な琥珀色のブラックウォーターを作りやすくしています。もちろん、魚種や水槽環境によって合う濃さは違います。最初から濃くしすぎるのではなく、色や魚の様子を見ながら調整することが大切です。

- ティーバッグをお湯または水に浸して抽出する
- 抽出されたブラックウォーターの色を確認する
- 水槽の水量や魚の様子を見ながら加える
- 濃くなりすぎた場合は換水で調整する
このように、抽出してから使うことで、葉をそのまま入れるよりも色や濃さを調整しやすくなります。特に、ネオンテトラ研究のように「カタッパ葉を袋に入れて水に浸す」という使い方に近い点は、サカタのベタのマジックリーフティーバッグの特徴と重なります。
- ブラックウォーターを作ってみたいけれど、葉をそのまま入れるのが不安な方
- 水の色や濃さを見ながら調整したい方
- ベタだけでなく、グッピーやネオンテトラの水環境にもこだわりたい方
- 繁殖や水質の変化に気を遣いながら飼育したい方
- 自然な琥珀色の水で、落ち着いた雰囲気の水槽を作りたい方
まとめ:グッピーやネオンテトラにブラックウォーターはあり?

グッピーやネオンテトラにブラックウォーターは「あり」だと思います。ただし、それは「絶対に必要」という意味ではありません。透明な水でも、きちんと管理すれば飼育できます。
今回紹介した研究では、グッピーで成長、繁殖、水質、体色、行動、血糖値に関する報告がありました。ネオンテトラでは、カタッパ葉粉末を袋に入れて水に浸す方法で、成長、体色、血糖値、水質などが調べられています。
どちらの研究も、マジックリーフを万能薬として見るものではありません。家庭水槽で同じ結果が出るとも限りません。それでも、カタッパの葉が観賞魚の水環境に関係する素材として研究されていることは、とても興味深いと思います。
魚が落ち着きやすい水環境を作りたい人。繁殖や水質の変化に気を遣いながら飼育したい人。自然な琥珀色のブラックウォーターを試してみたい人。そういう方には、サカタのベタのマジックリーフティーバッグをぜひ試してみてほしいです。
今回紹介した商品
サカタのベタ マジックリーフティーバッグ

カタッパの葉をティーバッグ式にした、ブラックウォーター用の商品です。葉をそのまま水槽に入れるのではなく、先に抽出してから使えるため、色や濃さを調整しやすいのが特徴です。ベタ水槽はもちろん、グッピーやネオンテトラなどの水環境づくりにこだわりたい方にもおすすめです。
サカタのベタ ベタ発酵水

カタッパ葉を含む複数の植物素材を組み合わせた、サカタのベタのブラックウォーター商品です。ベタが落ち着きやすい水環境を作りたい方や、カタッパ葉だけでなく複合的な植物素材を使いたい方におすすめです。
関連動画
今回の内容は、YouTube動画でも紹介しています。動画で見たい方はこちらをご覧ください。
※YouTube動画を埋め込む場合は、上のHTML内にある「ここに動画ID」の部分を、実際のYouTube動画IDに置き換えてください。
参考にした研究報告
- グッピーの成長・繁殖・水質に関する研究:
Effect of Indian Almond Leaves on the Growth and Breeding Performance of Guppy - グッピーの体色・行動・血糖値に関する研究:
Color Quality, Behavioral Response, and Blood Glucose Levels of Guppies with Indian Almond Leaves - ネオンテトラの成長・体色に関する研究:
Utility of Almond Leaf for Improving Growth and Color Quality of Neon Tetra Fish
※本記事は、マジックリーフやカタッパの葉が病気を治す、必ず繁殖する、必ず体色が良くなる、という内容ではありません。研究報告と実際の飼育経験をもとに、観賞魚の水環境づくりの一つとして紹介しています。