日本で初めてベタを飼ってみた|タイで続けてきたベアタンク+ブラックウォーター飼育を日本で実践

日本で初めてベタを飼ってみた|タイで続けてきたベアタンク+ブラックウォーター飼育を日本で実践

日本で初めてベタを飼ってみた|初心者にもおすすめのベアタンク・ブラックウォーター飼育

こんにちは、サカタのベタのサカタです。

タイから日本へ戻ってきて、今回、日本では初めてベタを飼うことになりました。

「日本でベタを飼うなら、飼育方法も変えるの?」

と思う方もいるかもしれませんが、基本的な飼い方はタイにいた時と同じです。

僕が今回選んだのは、

  • 3.5Lの小型水槽

  • 底砂を敷かないベアタンク

  • カルキを抜いた水

  • ブラックウォーター

  • スポイトを使った掃除

という、とてもシンプルな飼育方法です。

この記事では、僕が実際に日本の熱帯魚店でベタを選び、家に連れて帰って水槽へ入れるまでの流れと、なぜブラックウォーターを使って飼育するのかを紹介します。

ベタをこれから初めて飼ってみたい方にも参考になると思います。


今回の様子はYouTubeでも公開しています

今回、日本で初めてベタを購入して、水槽へ導入するまでの様子はYouTubeでも動画にしています。

実際に購入したベタの状態、水温合わせ、水槽へ入れる様子、ブラックウォーターを作るところまで撮影しています。

文章だけでは分かりにくい部分は、ぜひ動画と一緒に見てみてください。


日本でもタイで続けてきたベタの飼い方をする

僕はタイに住んでいた時からベタを飼育してきました。

日本では、水草や底砂、フィルターなどを使用してきれいにレイアウトした水槽でベタを飼っている方も多いと思います。

もちろん、それも良い飼育方法です。

ただ、僕の場合は今回も非常にシンプルな「ベアタンク」で飼います。

ベアタンクとは、底砂などを入れず、水槽と水を中心にしたシンプルな飼育方法です。

装飾が少ないため、

  • フンを見つけやすい

  • 食べ残しを取り除きやすい

  • 水槽内を掃除、水換えがしやすい

  • ベタの体調を観察しやすい

といったメリットがあります。

特にベアタンクは底砂やレイアウトがないため、水を抜いたり入れたりする作業がとても簡単です。

小型水槽では水量が少ない分、水質も変化しやすいので、定期的な水換えが大切になります。

そのため僕は、できるだけ水換えや掃除の手間を減らし、管理しやすいシンプルなベアタンクで飼育しています。

僕にとっては、このシンプルな管理方法が非常に分かりやすく、続けやすい飼い方です。


今回ベタを飼うために用意したもの

今回、日本でベタを飼い始めるために用意したものはこちらです。

3.5Lの水槽

今回は3.5Lの小型水槽を使用します。

ベタは単独飼育しやすく、大型の水槽を必ず用意しなければ飼えない魚ではありません。

ただし、小型水槽には注意点があります。

水量が少ないほど、水温や水質が変化しやすくなるからです。

「小さい水槽だから簡単」というより、

小さい水槽だからこそ、ベタの状態と水の状態をこまめに見る(水換えを大切にする)。

これが大切だと思っています。

カルキ抜き

日本の水道水をそのまま使うのではなく、カルキ抜きを使用して飼育水を作ります。

難しい水作りをするのではなく、まずはカルキを抜いた水を用意します。

スポイト

僕のベアタンク飼育では、かなり重要なアイテムです。

底砂がないので、フンや餌の食べ残しが底に落ちているのがすぐに分かります。

見つけたらスポイトで吸い取ります。

少しの作業ですが、こうして汚れを水槽内に残し続けないことが、小型水槽を管理する上では大切です。

水温計

ベタは熱帯魚なので、水温管理も重要です。

季節や室温だけで判断するのではなく、実際の飼育水が何℃なのかを水温計で確認します。

今回は水槽を準備した時点で適した水温になっていたため、その状態を確認してからベタを導入しました。

気温が下がり、水温を維持できなくなる季節にはヒーターも必要になります。

ベタ用の人工餌

餌はベタ用として販売されている人工餌を購入しました。

購入したばかりのベタは環境が大きく変わった直後なので、最初から大量に与える必要はありません。

実際の食欲を確認しながら量を調整していきます。

そして食べ残しが出た場合は、そのまま放置せずスポイトで回収します。

カップ

サカタのベタ ベタ発酵水でブラックウォーター抽出液を作るためのカップです。カップにベタ発酵水のティーバッグを入れて、ブラックウォーターを抽出します。


ベタを買う前にブラックウォーターを作っておく

そして、僕の飼育ではもう一つ用意するものがあります。

「ブラックウォーター」です。

今回はサカタのベタの「ベタ発酵水」を使用しました。

ベタを買いに行く前にティーバッグをカップへ入れ、熱湯を注いで抽出しておきました。

本来は約2時間を目安にしていますが、今回はベタを買いに出かけていたこともあり、結果的に約3時間抽出しました。

戻ってくる頃には、良い色合い抽出液が出来上がっていました。


熱帯魚店でベタを選ぶ時に見たところ

準備ができたので、近所の熱帯魚店へベタを探しに行きました。

店内には10匹程度のベタがいました。

その中から最終的に選んだのが、今回動画に登場しているベタです。

僕がベタを選ぶ時は、色やヒレの形だけではなく、できるだけ個体の状態も確認します。

今回特に見たのは、

  • ヒレに欠けや傷がないか

  • 体色に違和感がないか

  • お腹が不自然に膨らんでいないか

  • しっかり泳いでいるか

  • 人が近づいた時に反応するか

という部分です。

もちろん、店頭で見ただけですべての健康状態を判断できるわけではありません。

それでも、せっかく自分で個体を選べるのであれば、外見だけではなく泳ぎ方なども見ておいた方が良いと思います。

今回購入したベタは、僕が水槽へ近づくとこちらへ寄ってきて、かなり元気に泳いでいました。

威嚇していたのか、

「俺を連れて帰れ」

と言っていたのかは分かりません(笑)。

でも、その反応の良さも今回このベタを選んだ理由の一つです。


家に着いたら、まず水温を確認

ベタを家に連れて帰ったら、すぐに袋から出すのではなく、まず準備していた水槽の水温を確認しました。

水温は問題ありません。

そこで、ベタが入った袋をそのまま水槽へ浮かべます。

目的は、袋の中の水温と水槽の水温を少しずつ近づけることです。

今回は約20分間浮かべました。

購入直後のベタは、

「店の水槽 → 袋 → 移動 → 新しい家の水槽」

と短時間に周囲の環境が大きく変化します。

だからこそ、僕は急いで水槽へ入れるのではなく、まず温度差を小さくしてから移します。


今回は水合わせをしなかった

水温合わせの次に考えるのが「水合わせ」です。

一般的には、購入店の飼育水と自宅の水槽では水質が異なる可能性があるため、水温だけではなく水質の違いにも徐々に慣らす方法があります。

今回は少し特殊でした。

購入した熱帯魚店と僕の家が非常に近く、同じ地域の水道水を使用していると考えられたため、大きな水質差はないだろうと僕自身は判断しました。

そのため、今回は水合わせはせず、水温合わせをした後にベタをすくって水槽へ移しました。

ただし、

「近所の店で買ったベタなら水合わせは絶対に必要ない」

という意味ではありません。

同じ地域の水道水であっても、ショップ側では水槽の管理方法、ろ過、底床、添加剤、水換え頻度などによって水質が変わっている可能性があります。

購入したお店の水と自宅の水で水質差がありそうな場合や、判断できない場合は、無理に省略せず水合わせをした方が安全です。


ベタを入れたらブラックウォーターへ

新しい水槽へ入れた直後のベタを観察すると、特に泳ぎ方に違和感もなく、元気に泳いでいました。

そこで、先ほど作っておいたブラックウォーター抽出液を水槽へ加えます。

いきなり大量に入れて真っ黒にするのではなく、水の色とベタの様子を見ながら入れていきます。

透明だった水が少しずつ茶色くなっていきます。

これで僕にとっては見慣れたベタの水槽になりました。

僕はタイでベタを飼っていた時から、基本的にブラックウォーターを使っていました。

そのため、日本に戻ってきても同じ方法を続けます。


なぜ僕は新しく迎えたベタにブラックウォーターを使うのか

ブラックウォーターを使う一番の目的は、僕の場合、

新しい環境に来たベタが落ち着いて過ごしやすい環境を作ること

です。

ベタからすれば、この日はかなり大きな変化があります。

今までいた熱帯魚店から突然袋へ入れられ、車などで移動し、知らない場所へ連れて来られ、さらに今までとは違う水槽へ入ります。

水だけではなく、周囲の景色、光、人の動きなども変わります。

だから僕は、新しいベタを迎える時ほど、できるだけ落ち着いて過ごせる水槽環境からスタートさせたいと考えています。ベタはストレスや刺激に弱い魚です。

ブラックウォーターにすることで、ベタの体調が整いやすく、弱りにくいと僕は強く考えています。

また、ブラックウォーターは植物由来の成分によって水が茶色くなるので、透明な水とは見た目の印象も大きく変わります。

もちろん、

「ブラックウォーターにすれば絶対に病気にならない」

「入れれば必ず元気になる」

というものではありません。

薬の代わりでもありません。

僕自身の飼育経験と、カタッパ葉について報告されている研究の両方を見た上で、普段の飼育環境づくりの一つとして使っています。


カタッパ葉抽出液はベタを使った研究も行われている

ブラックウォーターに使われる代表的な植物が、カタッパ(Terminalia catappa)の葉です。

タイではベタ飼育で非常によく知られている植物です。

そして「昔から使われているから良い」という経験則だけでなく、現在ではベタを対象とした研究もあります。

2022年にAquaculture Internationalで発表された研究では、2か月齢の雄ベタ75匹を使い、カタッパ葉抽出液を、

  • 0g/L

  • 0.125g/L

  • 0.25g/L

  • 0.5g/L

  • 1g/L

の条件に分け、8週間飼育しています。

その結果、カタッパ葉抽出液を使用した条件では、水質に関する複数の項目で変化が確認されました。

さらに興味深いのが、雄ベタが作る泡巣です。

対照群と比較して、カタッパ葉抽出液の濃度とともに泡巣形成頻度と泡巣面積が増える傾向が確認され、平均では泡巣形成頻度が1.70倍、泡巣面積が1.52倍と報告されています。

研究では、0.25g/Lが育成期の雄ベタに適した濃度として示されています。

ただし、この研究結果だけから、

「ブラックウォーターにするとベタが必ず健康になる」

とまで言うことはできません。

あくまで、一定条件下でカタッパ葉抽出液を使用してベタを飼育したところ、このような結果が報告されたということです。

僕はこうした研究結果も参考にしながら、普段のベタ飼育にブラックウォーターを取り入れています。


ベタ由来の病原性細菌を調べた研究もある

カタッパ葉については、もう一つ興味深い研究があります。

2012年に発表された研究では、ベタから分離されたAeromonas hydrophilaなどを含む病原性細菌28株を対象に、カタッパ葉の水抽出物が調べられました。

さらにベタを使った試験も行われています。

このようにカタッパ葉は単なる「水を茶色くする葉」ではなく、ベタ飼育との関係について実際に研究されてきた植物です。

ただし、ここも非常に重要なので繰り返しますが、

ブラックウォーターは病気になったベタを治療する薬ではありません。

すでに病気の症状が出ている場合は、その症状や原因に応じた対応を考える必要があります。

僕がブラックウォーターを使っているのは、病気になってから治療するためではなく、普段からベタが過ごす飼育環境の一部として取り入れるためです。


「水が茶色いのが嫌」という人もいると思う

ブラックウォーターを初めて見る人にとって、一番抵抗があるのはやはり色だと思います。

せっかくきれいな水槽なのに、水が茶色くなる。

「透明な方がきれいじゃない?」

と感じる人も当然いると思います。

これは完全に好みです。

透明な水でベタを飼うことが悪いわけではありません。

ただ、僕は逆です。

タイでベタを飼っていた時からブラックウォーターを見慣れているので、透明な水だけでベタが泳いでいる方が、なんとなく落ち着きません。

少し茶色く色づいた水の中でベタが泳いでいると、

「これこれ」

という感じがします。

ブラックウォーターの中では、ベタの鮮やかな色やヒレも独特の雰囲気で見えるので、僕はこの見た目も好きです。


小型ベアタンクは「何もしなくていい飼育方法」ではない

今回3.5Lの水槽を使っているので、ここは初心者の方に特に伝えておきたいところです。

小型のベアタンクは、設備が少ないので始めること自体は簡単です。

でも、

設備が少ない=管理をしなくていい

という意味ではありません。

むしろ水量が少ないからこそ、

  • フン

  • 餌の食べ残し

  • 水温

  • ベタの泳ぎ方

  • 食欲

  • ヒレの状態

などを日常的に見ることが重要になります。

僕の場合はベアタンクなので、底に落ちたフンや餌の食べ残しを見つけたら、たまにスポイトで取り除くようにしています。

これが非常に簡単です。

複雑な設備をたくさん付けるのではなく、ベタを毎日見ながら必要な管理をする。水換えも簡単になりますしね。

これが僕のベタ飼育の基本です。


初日は「何かする」よりベタを見る

新しい水槽へ入れた直後は、あれこれ触りすぎる必要はありません。

まず確認するのはベタの様子です。

例えば、

  • 普通に泳いでいるか

  • 水面へ正常に上がれるか

  • 底でずっと動かなくなっていないか

  • ヒレを極端に閉じていないか

  • 人が近づいた時に反応するか

  • 餌に興味を示すか

といったところを見ます。

購入してきた直後は環境が大きく変わっています。

だからこそ、「何かをたくさんしてあげる」より、まず落ち着いて過ごしてもらいながら観察します。

数日経って環境に慣れてくると、そのベタ本来の行動や性格も徐々に分かってきます。


今回のベタをこれから観察していきます

こうして、日本へ戻ってきてから初めてのベタ飼育がスタートしました。

使ったものはとてもシンプルです。

3.5L水槽、カルキ抜き、水温計、スポイト、人工餌、そしてブラックウォーター。

豪華な設備ではありません。

でも僕は、ベタ飼育は設備をたくさん揃えることより、

水と水温とベタの状態を毎日見ること

の方が大切だと思っています。

これから、

  • 餌をしっかり食べるのか

  • ヒレや体色がどう変化するのか

  • 泡巣を作るのか

  • 日本の環境でも今までと同じ方法で問題なく飼育できるのか

このあたりも継続して観察していきます。

日本で飼う僕の最初のベタなので、この子の成長や変化もYouTubeとブログで記録していきたいと思います。


ブラックウォーターを手軽に作りたい方へ

今回使用したのは「サカタのベタ ベタ発酵水」です。

ティーバッグをカップへ入れて熱湯で抽出し、その抽出液を飼育水へ加えることでブラックウォーターを作ることができます。

僕自身がタイで続けてきたブラックウォーター飼育を、日本でも手軽に再現できるように使用しています。

「カタッパの葉をそのまま水槽へ入れるのは扱いにくい」

「毎回葉っぱの量を調整するのが面倒」

「ベタを迎えた時にすぐブラックウォーターを作りたい」

という方にも使いやすい方法です。

ブラックウォーターは薬ではありません。

ベタが普段過ごす飼育環境を作る選択肢の一つとして使ってみてください。


まとめ|日本でも僕のベタ飼育はシンプルです

今回は、日本へ戻ってきて初めてベタを購入し、水槽へ迎えるまでを紹介しました。

僕の飼育方法は、タイにいた頃と基本的に変わりません。

小型のベアタンクで状態を確認しやすく、水換えもしやすくする。

フンや食べ残しはスポイトで取り除く。

実際の水温を確認する。

新しい環境へ移す時は急激な変化をできるだけ避ける。

そしてブラックウォーターを普段の飼育環境として使う。

非常にシンプルです。

ベタの飼い方にはいろいろな方法があります。

フィルターを使う人もいれば、水草をたくさん入れる人もいます。

底砂を使う人もいれば、僕のようにベアタンクで飼う人もいます。

「この方法だけが正解」というものではありません。

大切なのは、自分が管理を続けられる環境を作り、その中でベタの状態をしっかり観察することだと思います。

これから初めてベタを飼う方も、難しく考えすぎず、まずは自分が管理しやすいシンプルな環境から始めてみてください。

そして今回迎えたベタがこれからどう変化していくのか。

今後もサカタのベタで紹介していきます。


参考文献

Malawa, S., Nuntapong, N., Suanyuk, N., & Thongprajukaew, K. (2022).
Addition of different concentrations of Indian almond (Terminalia catappa) leaf extract to aquarium water resulted in improved water quality and increased bubble nest formation by male Siamese fighting fish (Betta splendens) without having any consistent negative effects on growth metrics and blood chemistry.
Aquaculture International, 30, 3269–3288.
DOI: 10.1007/s10499-022-00960-1

Purivirojkul, W. (2012).
Potential application of extracts from Indian almond (Terminalia catappa Linn.) leaves in Siamese fighting fish (Betta splendens Regan) culture.
Communications in Agricultural and Applied Biological Sciences, 77(4), 439–448.


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