ベタに水草や隠れ家は必要?論文から考えるおすすめの水槽レイアウト

ベタに水草や隠れ家は必要?論文から考えるおすすめの水槽レイアウト

ベタの水槽を準備する時、水草や隠れ家を入れた方がよいのか迷う方は多いと思います。

ベタは基本的に1匹で飼うため、何も入っていないシンプルな水槽でも問題ないように見えるかもしれません。

一方、水草や洞窟のような隠れ家を入れた水槽もよく見かけます。

初心者の方からすると、次のような疑問が出てくるのではないでしょうか。

  • ベタに水草は本当に必要なの?
  • 隠れ家がないとストレスになる?
  • 小型水槽に入れると狭くならない?
  • 本物の水草と人工水草はどちらがよい?
  • ブラックウォーターだけでは足りないの?

結論から言うと、水草や隠れ家がなければベタを飼えないわけではありません。

水温、水質、餌、水換えを適切に管理できていれば、何も入れていない水槽でも飼育はできます。

ただし、水草や隠れ家があると、ベタが体を休めたり、周囲から身を隠したりする場所を選べるようになります。

研究でも、ベタは植物や隠れ家に触れながら休むことがあり、水槽内に何もない場合とは行動が変わることが報告されています。

この記事では、水草や隠れ家がベタにどのような役割を持つのかを、論文の内容をもとに初心者向けにわかりやすく解説します。

また、小型水槽で泳ぐ場所を残しながら取り入れる方法についても考えていきます。


水草や隠れ家は何のために入れるの?

水草や隠れ家は、水槽をきれいに飾るためだけのものではありません。

ベタが休んだり、隠れたり、周囲を探索したりするための場所になります。

動物が本来の行動を取りやすくなるように飼育環境を工夫することを、環境エンリッチメントといいます。

少し難しい言葉ですが、ベタが自分で行動を選べる環境を作ることだと考えると分かりやすいです。

ベタの水槽では、次のようなものが環境づくりに使われます。

  • 本物の水草
  • 人工水草
  • 浮草
  • 洞窟型の隠れ家
  • 水面近くで休める葉
  • 流木や表面の滑らかな飾り
  • 背景や仕切り
  • ブラックウォーター

ただし、これらはすべて同じ役割ではありません。

水草は、ベタが葉に身を寄せたり、周囲から体を隠したりする場所になります。

隠れ家は、ベタが体全体を周囲から隠せる退避場所になります。

ブラックウォーターは、水を植物由来の色にし、水中の明るさや周囲からの刺激をやわらげる環境づくりに使われます。

どれかひとつですべてを補えるわけではありません。

水槽の広さやベタの性格に合わせて、必要なものを選ぶことが大切です。


植物や隠れ家があるとベタの行動は変わる?

水草や隠れ家とベタの行動について参考になるのが、Clark-Shenらが2024年に発表した研究です。

この研究では、オスのベタを広さや設備の異なる環境で飼育し、次のような行動を観察しました。

  • 水槽内を泳ぐ
  • 休む
  • 餌を探す
  • 水槽の壁に反応する
  • 同じ場所を繰り返し泳ぐ

特に注目したいのは、同じ大きさの水槽で、植物や隠れ家がある場合と、何も入っていない場合を比較した結果です。

何も入っていない水槽では、植物や隠れ家がある水槽よりも、水槽の壁への反応や、同じ動きを繰り返す遊泳が多く見られました。

また、設備のある水槽では、ベタは休息時間の約半分を、植物や隠れ家などに触れたり、体を寄せたりして過ごしていました。

植物に身を寄せる個体もいれば、隠れ家の中や水槽の底で休む個体もいました。

つまり、水草や隠れ家は単なる飾りではなく、ベタが休む場所を自分で選ぶための選択肢になっている可能性があります。

ただし、すべてのベタが同じ場所を好むわけではありません。

水草をよく使う個体もいれば、洞窟型の隠れ家にはほとんど入らない個体もいます。

大切なのは、入れた物を必ず使わせることではありません。

ベタが必要だと感じた時に、休んだり隠れたりできる場所を用意することです。


水草や隠れ家があると、なぜ過ごしやすくなるの?

周囲から身を隠せる

ベタは、人の動き、隣の魚、水槽の反射などに反応しやすい魚です。

水槽内に何もないと、刺激を受けた時に身を隠せる場所がありません。

水草や隠れ家があれば、ベタ自身が周囲から離れる場所を選べます。

いつも隠れている必要はありません。

必要な時に隠れられることが大切です。

体を支えて休める

ヒレの長いベタは、泳いでいない時に、水草の葉や水槽内の物へ体を寄せて休むことがあります。

特にハーフムーンなど、長く大きなヒレを持つ個体では、体を支えられる場所が休息場所のひとつになります。

水槽内を探索できる

何も入っていない水槽では、ベタが見る場所や調べる場所が少なくなります。

水草や隠れ家があると、水槽内に違いのある場所ができ、周囲を探索するきっかけになります。

ただし、たくさん入れればよいわけではありません。

泳げる場所と、身を寄せられる場所の両方を残すことが大切です。


水草が水質・ベタの行動・微生物群に与えた影響

水草が小型のベタ水槽にどのような影響を与えるのかを考えるうえで参考になるのが、Xuらが2026年に発表した研究です。

この研究では、大型のろ過水槽ではなく、新しく立ち上げた2Lの小型・無濾過・無エアレーション水槽が使われました。

どのような条件で調べたの?

研究には、体長約5.5cmのベタ12匹が使われました。

ベタは1匹ずつ水槽へ入れられ、次の4グループに分けられています。

  • サジタリア区:サジタリア・スブラータを入れた水槽
  • アルテルナンテラ区:アルテルナンテラ・レインキーを入れた水槽
  • ウォルフィア区:ウォルフィア・グロボーサを入れた水槽
  • 水草なし:植物を入れない水槽

各グループには3つの水槽が用意され、水草を入れた水槽には、それぞれ8gの植物が使われました。

実験期間は25日間です。

フィルターとエアレーションは使用されていません。

餌は1日2回、2分以内に食べ切れる量が与えられました。

食べ残しやフンは給餌後にスポイトで取り除き、傷んだ葉も除去されています。

また、減った水は毎日補充されました。

つまり、水草を入れたまま、完全に放置した水槽を比較した研究ではありません。

毎日、食べ残しやフンを取り除く管理が行われたうえで、水草の違いが調べられています。

性質の違う3種類の水草を比較

3種類の水草は、育ち方や水中での位置が異なります。

サジタリア・スブラータは、水中に植えて育てる水草です。細長い葉と発達した根を持ち、この研究では比較的よく成長しました。

アルテルナンテラ・レインキーは、赤みのある葉が特徴の水草です。成長は比較的ゆっくりで、ある程度の光を必要とします。

ウォルフィア・グロボーサは、水面に浮かぶ非常に小さな浮草です。水面を覆いやすい特徴があります。

研究で調べられたのは、次の3項目です。

  1. 溶存酸素、pH、アンモニア態窒素などの水質
  2. 泳ぐ、休む、水面呼吸をするなどのベタの行動
  3. 実験終了時の水中微生物群

1.溶存酸素・pH・アンモニア態窒素などの水質

水質で特に注目したいのが、アンモニア態窒素です。

実験では、水草を入れた水槽を含むすべてのグループで、アンモニア態窒素が時間とともに増加しました。

つまり、水草を入れても、アンモニア態窒素の発生は止まりませんでした。

ベタが排泄し、餌の残りやフンなどが分解される以上、水槽内ではアンモニア態窒素が発生します。

ただし、蓄積した量には違いがありました。

25日間の平均値は、次の通りです。

  • 水草なし:1.00mg/L
  • サジタリア:0.14mg/L
  • アルテルナンテラ:0.69mg/L
  • ウォルフィア:0.39mg/L

水草を入れなかった水槽では、25日目に2.09mg/Lまで上昇しました。

一方、サジタリア区では、4グループの中で最も低く推移しました。

ほかの2種類の水草を入れた水槽でも、水草なしより平均値は低くなっています。

この結果から、水草にはアンモニア態窒素の蓄積を抑える可能性がある一方、働き方は種類によって違うことが分かります。

なお、この論文で使われている「NH3-N」は、アンモニア態窒素として表した数値です。

家庭用試薬で測るNH3とNH4+の合計値や、毒性の強いNH3だけの数値と、そのまま比較することはできません。

大切なのは、具体的な数値を家庭水槽へそのまま当てはめることではありません。

水草があってもアンモニア態窒素は増えたものの、水草の種類によって蓄積量が違ったと理解することです。

では、なぜサジタリア区では低く抑えられたのでしょうか。

理由のひとつとして考えられるのが、水草自身による窒素成分の取り込みです。

水草は、水中の窒素成分を取り込み、葉や根を成長させるために使います。

実験開始時には、それぞれ8gの水草が入れられていました。

25日後、サジタリアは平均9.57gまで増え、約19.7%成長しました。

一方、アルテルナンテラの成長は約1.3%にとどまり、ウォルフィアは約30%減少しました。

この実験環境では、サジタリアが3種類の中で最も安定して成長できていたことになります。

健康に成長する水草は、成長に必要な窒素成分を水中から取り込みます。

反対に、水草が弱って枯れると、窒素成分を十分に取り込めないだけでなく、枯れた葉が分解されて水中の有機物を増やすことがあります。

溶存酸素も関係した可能性があります。

サジタリア区では、実験後半の溶存酸素が比較的高く、18日目には7.31mg/Lを記録しました。

アンモニアを別の物質へ変える微生物の多くは、活動するために酸素を必要とします。

研究者は、植物による窒素の取り込みと、酸素のある環境で働く微生物の両方が関係した可能性を考えています。

ただし、水草が直接取り込んだ量と、微生物が処理した量は別々に測定されていません。

そのため、サジタリア区の結果は、水草の成長、溶存酸素、微生物などが組み合わさった可能性があります。

一方、ウォルフィア区では、アンモニア態窒素は水草なしより低かったものの、平均溶存酸素が4グループの中で最も低くなりました。

pHも最も低く、植物の重量も約30%減っています。

ウォルフィアが水面を覆ったことで、空気と水の間のガス交換や、水中へ入る光が制限された可能性があります。

また、弱った植物が分解される過程で、酸素が使われた可能性もあります。

つまり、水草なら何を入れても同じように水質が良くなるわけではありません。

水槽の水温や光量に合い、健康に育つ種類を選ぶことが大切です。

2.泳ぐ・休む・水面呼吸などのベタの行動

次に、水草の有無や種類によって、ベタの行動が変わるかが調べられました。

実験期間中の複数の日に動画を撮影し、選ばれた5分間から次の行動を分析しています。

  • 水槽内を泳ぐ
  • 水面へ上がって空気を吸う
  • 水中の同じ場所で静止する
  • 同じ場所を繰り返し往復する
  • 底や水草などに体を触れさせて休む

5分間当たりの平均遊泳時間は、次のようになりました。

  • サジタリア:約215秒
  • ウォルフィア:約207秒
  • 水草なし:約170秒
  • アルテルナンテラ:約147秒

平均値だけを見ると、サジタリア区のベタが最も長く泳いでいました。

ただし、遊泳時間については、グループ間に統計的にはっきりした差は確認されていません。

そのため、サジタリアを入れれば、必ず遊泳時間が増えるとは言えません。

一方、はっきりした違いが確認された行動のひとつが、水面呼吸の回数です。

5分間当たりの平均回数は、水草なしで1.39回、サジタリア区で0.36回、アルテルナンテラ区で0.50回でした。

水草なしの水槽では、サジタリア区とアルテルナンテラ区より水面呼吸が多くなりました。

ただし、ベタはラビリンス器官を持ち、水面から空気を吸う魚です。

水面呼吸をすること自体は正常であり、水面へ上がっただけで酸欠や異常と判断することはできません。

この研究では、同じ条件のグループを比べることで、水面呼吸の頻度を環境の違いを考える手がかりとしています。

静止する時間や、同じ場所を繰り返し泳ぐ行動には、グループ間ではっきりした差はありませんでした。

したがって、「水草を入れると好ましくない行動がすべて減る」とまとめるのは正確ではありません。

この研究では、水草の種類によって一部の行動に違いが見られたと理解するのが適切です。

3.実験終了時の水中微生物群

最後に、水槽の水にどのような微生物が存在していたのかが調べられました。

水槽内には、目に見えない多くの細菌や微生物がいます。

その中には、餌の残りやフンなどの有機物を分解したり、水中の窒素循環に関わったりするものもいます。

研究では25日目に各水槽から水を採取し、細菌のDNAを調べました。

その結果、水草を入れた水槽では、水草なしの水槽とは異なる微生物群が形成されていました。

また、水草の種類によっても、確認された微生物群に違いがありました。

水草の葉や根は、微生物が付着して生息する場所になります。

水草の形、根の発達、成長状態が違うことで、水槽内に形成される微生物環境も変わった可能性があります。

ただし、微生物の種類が多いほど、必ず良い水になるわけではありません。

微生物には、水質管理を助けるものもいれば、魚の体力が落ちた時などに問題となる可能性のあるものもいます。

また、この研究で微生物群が調べられたのは、実験終了日の25日目だけです。

実験途中で、どの微生物が増えたり減ったりしたのかは分かりません。

どの微生物がアンモニア態窒素の低下にどれだけ関わったのかも、まだ明らかになっていません。

この研究は、ベタ12匹を使い、各グループ3匹、25日間という条件で行われました。

水草の適切な量や、数か月以上飼育した場合の影響まで調べた研究ではありません。

そのため、サジタリアを入れれば、すべての家庭水槽で同じ結果になるとは言えません。

この実験条件では、3種類の中でサジタリアが最もよく成長し、アンモニア態窒素も最も低く抑えられたと理解するのが適切です。

水草は、入れるだけで水質を自動的に管理してくれる装置ではありません。

健康に育つ水草は水質管理を助ける可能性がありますが、掃除や水換えは引き続き必要です。


本物の水草と人工水草はどちらがよい?

本物の水草と人工水草には、それぞれ違った良さがあります。

本物の水草は、ベタが身を寄せたり休んだりする場所になります。

また、健康に成長していれば、水中の窒素成分を取り込み、水質管理を助ける可能性があります。

ただし、水槽の光や水温が合わずに枯れると、枯れた葉が有機物となり、かえって水質を悪化させることがあります。

人工水草には、水中の窒素成分を取り込む働きはありません。

しかし、育てる必要がなく、ベタが身を寄せたり、周囲から隠れたりする場所を簡単に作れます。

本物の水草を健康に育てられる場合は、本物を取り入れてもよいでしょう。

水草の育成管理が難しい場合は、安全な人工水草でも問題ありません。

人工水草を選ぶ場合は、次の点を確認してください。

  • 葉の縁が鋭くない
  • 硬い突起がない
  • ヒレが引っかかる隙間がない
  • 塗装や部品がはがれていない
  • 水槽内で簡単に倒れない

特にヒレの長いベタでは、硬いプラスチックの葉でヒレを傷つけることがあります。

手で触って痛い、または引っかかる物は避けた方が安心です。


水草と隠れ家はどちらを入れればよい?

水草と隠れ家は、役割が少し違います。

水草は、葉の間に身を寄せたり、水面近くで休んだり、周囲からの視線を遮ったりする場所になります。

洞窟型の隠れ家は、体全体を周囲から隠したい時の退避場所になります。

どちらか一方が必ず優れているわけではありません。

ベタによって好みも違います。

水草の葉でよく休む個体もいれば、洞窟型の隠れ家を好む個体もいます。

小型水槽では、両方を無理に入れる必要はありません。

まずは、次のいずれかひとつでも十分です。

  • 小さめで柔らかい水草
  • 水面近くまで葉が伸びる人工水草
  • ベタが安全に入れる小型の隠れ家
  • 水面付近で休めるベタ用リーフ

入れた後は、ベタが実際に使っているかを観察しましょう。

使っていなくても、すぐに取り除く必要はありません。

ただし、泳ぐ邪魔になっている場合や、水面へ上がりにくくなっている場合は、配置を見直してください。


小型水槽では入れすぎないことが大切

小型水槽でも、水温、水質、水換え、餌の量を適切に管理すれば、ベタを飼育できます。

ただし、水量が限られているため、水草や隠れ家を入れすぎると、ベタが泳ぐ場所が狭くなります。

水草や隠れ家は、見た目を豪華にするためではなく、ベタが休んだり隠れたりするために入れるものです。

小型水槽では、次のバランスを意識しましょう。

  • 横方向に泳げる場所を残す
  • 水面へ上がれる場所を空ける
  • 休んだり隠れたりできる場所をひとつ作る
  • 底の汚れを掃除できる場所を残す
  • 枯れ葉や食べ残しを確認しやすくする

浮草を使う場合も、水面を完全に覆わないようにしてください。

ベタはラビリンス器官を使って、水面から空気を吸います。

隠れ家を置く場合は、ベタが中で動ける広さがあるか、入り口でヒレを傷つけないかを確認しましょう。


水草の枯れ葉や隠れ家の汚れにも注意

水草や隠れ家を入れると、掃除する場所も増えます。

水草の根元や隠れ家の裏側には、餌の食べ残しやフンがたまりやすくなります。

枯れた葉を長く放置すると、有機物が増え、水質悪化につながる可能性があります。

特に小型水槽では、少量の食べ残しや枯れ葉でも、水全体へ影響しやすくなります。

スポイトなどを使い、水草の根元や隠れ家の周囲も確認しましょう。

水草があるからといって、水質が自動的に安定するわけではありません。

水草や隠れ家を入れた後も、定期的な水換えが必要です。

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水草を入れた水槽でも、水換えは必要です。水道水の使い方、カルキ抜き、水換え頻度を詳しく知りたい方はこちらの記事も参考にしてください。


ブラックウォーターと水草・隠れ家の役割は違う

ブラックウォーター、水草、隠れ家は、いずれもベタの環境づくりに使われます。

ただし、それぞれの役割は異なります。

  • ブラックウォーター:植物由来の色によって、水中の明るさや周囲からの刺激をやわらげる環境づくりをサポートする
  • 水草:身を寄せる、休む、視線を遮る場所を作る
  • 隠れ家:体全体を周囲から隠せる場所を作る

ブラックウォーターにしているから、水草や隠れ家が不要になるわけではありません。

反対に、水草を入れたから、ブラックウォーターを使ってはいけないわけでもありません。

すべてを入れる必要はありませんが、それぞれの役割を理解し、自分の水槽とベタに合った組み合わせを選びましょう。


サカタのベタ ベタ発酵水について

サカタのベタでは、ベタが落ち着きやすいブラックウォーター環境づくりをサポートする商品として、サカタのベタ ベタ発酵水をご用意しています。

ベタ発酵水は、カタッパの葉を中心に、アカシア・カテチュー樹皮、ヤシの雄花、マンゴスチン皮、天然塩などを使用したティーバッグ式の商品です。

小型のベタ水槽でも使いやすい、適度な濃さのブラックウォーターを作りやすいように設計されています。

使い方は、ティーバッグを熱湯で約2時間抽出し、その抽出液を飼育水に加えて使用します。

ティーバッグ式には、次のような使いやすさがあります。

  • 抽出してから使用できる
  • 水槽内に葉くずが散らばりにくい
  • 小型水槽でも取り入れやすい
  • 日常の水換え時にも使用しやすい
  • 適度なブラックウォーター環境を作りやすい

ベタ発酵水は、水草や隠れ家の代わりになる商品ではありません。

また、水換えを不要にする商品でも、病気を治す商品でもありません。

水草や隠れ家が物理的な休息場所を作るのに対し、ベタ発酵水はブラックウォーターによる水環境づくりをサポートします。

水温、水質、水換え、餌の量、泳げる空間、水草や隠れ家などと組み合わせて使用しましょう。


まとめ:泳ぐ場所と休める場所の両方を作ろう

水草や隠れ家がなければ、ベタを飼えないわけではありません。

しかし、水草や隠れ家があると、ベタが身を寄せて休んだり、周囲から身を隠したりする場所を選べるようになります。

2024年の研究では、ベタが植物や隠れ家などに触れながら休む様子が確認されました。

また、何も入っていない水槽では、植物や隠れ家がある水槽より、水槽の壁への反応や繰り返し遊泳が多く見られました。

2026年の研究では、水草の種類によって、アンモニア態窒素、ベタの一部の行動、水中の微生物群に違いが見られました。

特にサジタリアは、この実験条件で最もよく成長し、アンモニア態窒素も最も低く抑えられました。

ただし、水草を入れたすべての水槽で、アンモニア態窒素は時間とともに増えています。

水草や隠れ家は、水換えや水質管理の代わりにはなりません。

小型水槽では、たくさんの飾りを入れる必要はありません。

ベタが泳げる空間を残しながら、安全な水草や隠れ家をひとつ用意するだけでも、休む場所を選べる環境になります。

本当に大切なのは、水槽を豪華に見せることではありません。

目の前のベタが泳ぎやすく、休みやすく、必要な時に隠れられる環境を作ることです。

サカタのベタでは、これからも論文や研究をもとに、初心者の方にもわかりやすく、ベタにやさしい飼育環境を考えていきます。

サカタのベタはベタ発酵水はこちら


参考文献

  1. Clark-Shen, N., Tariel-Adam, J., Gajanur, A., & Brown, C. (2024).
    Life beyond a jar: Effects of tank size and furnishings on the behaviour and welfare of Siamese fighting fish (Betta splendens).
    Animal Welfare, 33, e62.
    DOI: 10.1017/awf.2024.67
  2. Xu, Y., Li, L., Chen, Y., Zhang, Y., Niu, T., Huang, P., & Chai, L. (2026).
  3. Effects of Aquatic Plants on Water Quality, Microbial Community, and Fish Behaviors in Newly Established Betta Aquaria.
    Animals, 16(2), 247.
    DOI: 10.3390/ani16020247
  4. Lichak, M. R., Barber, J. R., Kwon, Y. M., et al. (2022).
    Care and Use of Siamese Fighting Fish (Betta splendens) for Research.
    Comparative Medicine, 72(3), 169–180.
    DOI: 10.30802/AALAS-CM-22-000051

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